
『漢文研究要訣』011:1-4白文訓読と造語法(4)使役格の語法
二 使役格の語法 動詞を使役格にするには、使役の助動詞を用いるのが普通だが、助動詞がなくとも使役格になる場合があるから、訓読の際には大いに...
二 使役格の語法 動詞を使役格にするには、使役の助動詞を用いるのが普通だが、助動詞がなくとも使役格になる場合があるから、訓読の際には大いに...
『書経』は二帝三王の法言の書 太宰春台 『書経』は、二帝三王の書である。二帝とは堯・舜、三王とは夏の大禹・殷の成湯・周の武王を指す。...
1.表時格の語法(承前) 未来を表すもの 將(将)(まさニ) 將入門、策其馬曰、非敢後也、馬不進也。(『論語』雍也) 〔將に門...
第二節 言語の構成(承前) 詞の単独論 □詞の単独論は、詞の単独に有する諸性質を論ずるものである。その詞は単詞であっても、連詞であっても...
1.表時格の語法(承前) 過去を表すもの 既(すでニ) 文王既沒、文不在茲乎。(『論語』子罕) 〔文王既に沒するも、文茲ここに...
第二節 文法学の体系(承前) 総論と各論 総論 総論は、文法学の全般に関する一般的事項を論ずる。そうしてその一般的事項の中には各論を導...
前章すでに各種の句法から訓読を試みる方法を略述したから、本章ではさらに各種の語法から白文訓読を講きわめていく。ここでは凡そ九種について略述す...
『詩経』は四教の第一 太宰春台 また詩は志の吐露であり、嘘偽りの無い人情から出てきたものだから、誰が何を良く、正しいと思ったのかとい...
六 倒装法 あるいは倒置法とも倒句ともいう。文章の平板単調を避けるために、特に普通の様式を変化させた、語勢の遒勁と造句の奇巧を工夫したもの...
第二節 文法学の体系 文法学の範囲 文法学は言語の構成法則の研究である。ゆえに言語の構成法則以外の事は文法学の範囲外である。 言語には...