春台先生、礼記を語る(1)
礼は天下の万事の儀式を取り仕切る 太宰春台 礼とは、天下の万事の儀式を言う。礼に五礼があって、一つ目を吉礼と言って、祭祀の儀式である...
誰でも漢文が読めるようになるサイト
礼は天下の万事の儀式を取り仕切る 太宰春台 礼とは、天下の万事の儀式を言う。礼に五礼があって、一つ目を吉礼と言って、祭祀の儀式である...
天下の義理は、『詩経』と『書経』に尽きる 太宰春台 このように『書経』には六つの体裁があり、その文は同じではないが、つまることろ全て...
『書経』は二帝三王の法言の書 太宰春台 『書経』は、二帝三王の書である。二帝とは堯・舜、三王とは夏の大禹・殷の成湯・周の武王を指す。...
『詩経』は四教の第一 太宰春台 また詩は志の吐露であり、嘘偽りの無い人情から出てきたものだから、誰が何を良く、正しいと思ったのかとい...
大雅、小雅、頌は教養ある士大夫の作 太宰春台 次に、『詩経』の二番目に小雅、三番目に大雅と言うが、どちらも雅であることは同じである。...
国風は民謡 太宰春台 一方『詩経』に載ったのは多くが周の詩で、殷の時代の詩も少し入っている。その中で四詩と呼ばれるのが、一に国風、二...
詩は心の声 太宰春台 詩は歌いものである。『孟子』に心の官=機能はつまり思う事だと書いてある。左様に人の心は思う事が機能だから、何事...
六経は実用であり論語は精神を説く 太宰春台 六経は実用であり論語は精神を説く。六経があればこそ論語がある。六経がなくなれば、論語はた...
詩は歌いもの、書は読みものなり 太宰春台 第一に詩は、うたいもので、簡策に書き記すまでもなく、童子の頃から師匠について、口づから授か...
聖人の道は六経にあり 太宰春台 聖人の道は六経にある。六経は先聖王の天下を治めたまえる道である。六経とは、詩・書・礼・楽・易・春秋を...