春台先生、詩経を語る(1)
詩は心の声 太宰春台 詩は歌いものである。『孟子』に心の官=機能はつまり思う事だと書いてある。左様に人の心は思う事が機能だから、何事...
詩は心の声 太宰春台 詩は歌いものである。『孟子』に心の官=機能はつまり思う事だと書いてある。左様に人の心は思う事が機能だから、何事...
二 重畳法 あるいは層塁法ともいい、またあるいは塁語、類句などともいう。第一の対偶法に次いで多く用いられるのが、即ちこの法であろう。その対...
六経は実用であり論語は精神を説く 太宰春台 六経は実用であり論語は精神を説く。六経があればこそ論語がある。六経がなくなれば、論語はた...
詩は歌いもの、書は読みものなり 太宰春台 第一に詩は、うたいもので、簡策に書き記すまでもなく、童子の頃から師匠について、口づから授か...
一 対偶法(承前) 以上によって、対偶法がいかに漢文の分解訓読に必要で適切か、ほぼ察知できる。この対偶法をさらに分類すると、次のようになる...
聖人の道は六経にあり 太宰春台 聖人の道は六経にある。六経は先聖王の天下を治めたまえる道である。六経とは、詩・書・礼・楽・易・春秋を...
凡ての白文を訓読しようとするに際して、最も捷径であり適切であり確実であるのは、造句法から考察することである。造句法の概要に熟達していれば、い...
書き下されていない漢文を、読解する需要は今なお皆無ではないと思う。大学で中国史や中国文学・思想を学ぶ人はもちろん、日本史や日本文学・思想、さ...
第二節 言語の構成〔承前〕 説話構成の三段階 □言語が説話*を構成するには必ず三つの段階を踏む。三つの段階とは、原辞*と詞*と断句*とで...
第二節 言語の構成 思念構成の二段階 言語の内面は思念である。思念の構成には二つの段階がある。それは一つは観念で、一つは断定である。 ...