『漢文研究要訣』006:1-3白文訓読と造句法(6)回文法
五 回文法 回文とは本来、詩の体裁の一種である。上から読んでも下から読んでも、一種の完全な詩になっているものを言う。例えば蘇東坡「題金山寺...
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五 回文法 回文とは本来、詩の体裁の一種である。上から読んでも下から読んでも、一種の完全な詩になっているものを言う。例えば蘇東坡「題金山寺...
四 照略法 照略法とは、上の句に述べた語を、下の句で省略する造句法である。即ち上の句にある語句で、下の句で略された語句を照映するのである。...
三 承逓法 承逓法とは別名連語、または逓句ともいう。上句の尾を承けて、下句の首となし、順次に承接逓下して、円転流暢の文を成すものである。例...
二 重畳法 あるいは層塁法ともいい、またあるいは塁語、類句などともいう。第一の対偶法に次いで多く用いられるのが、即ちこの法であろう。その対...
一 対偶法(承前) 以上によって、対偶法がいかに漢文の分解訓読に必要で適切か、ほぼ察知できる。この対偶法をさらに分類すると、次のようになる...
凡ての白文を訓読しようとするに際して、最も捷径であり適切であり確実であるのは、造句法から考察することである。造句法の概要に熟達していれば、い...
書き下されていない漢文を、読解する需要は今なお皆無ではないと思う。大学で中国史や中国文学・思想を学ぶ人はもちろん、日本史や日本文学・思想、さ...